恐るべし、その手口!花売り少女の実態

タイ人、子供、少女、

 

水と安全はタダという日本からタイに来て驚くのは、それが幻想だったということでしょうか。少なくとも1回でも犯罪被害に遭うと、いかに日本が素晴らしく安全な国だったかということに感動することでしょう。では、実際に起こったタイ・バンコクでのスリの事例をご紹介しましょう。

 

 

・花売りの少女

 

後進国にはよくあることですが、未就学のタイでも子どもが働いていることがままあります。それはタイ人のこともあれば、近隣諸国から不法滞在している人たちのこともあります。路上で花を売っている人たちを見かけませんか?あるいは、バンコクの交差点で車の窓拭きをする少年少女たちを。

 

 

・繁華街は危険地帯

 

もう10年くらい前の話ですが、携帯電話をスられたことがあります。そのことの顛末をお話して、スリの被害の危機管理に役立てていただければと思います。

 

それはナナプラザという繁華街へ行った帰りのことです。出口付近は人混みでごちゃごちゃしていました。そこへ、花束を抱えた花売りの少女が現れ、私の行く手を塞いだのです。健気にも120バーツ(約60円)のバラの花を売って、生活の足しにしようとしているのでしょう。しきりに花を買ってと言ってきます。

 

こういうことはよくあったので、私は無視して行こうとしました。しかし、その少女だけは執念深いのか、花束を私の胸に押し付けるようにして、しきりに買うよう迫ります。私は、邪魔だからどけとばかりに、左手で花束を払おうとしたその瞬間です。どこかで、「パカーン」という音が聞こえました。あれは、携帯電話ケースが閉まる音?

 

その時、少し違和感を感じたのですが、まさか自分が被害に遭ったと思いませんでした。しばらく歩いた後、それでも気になって左腰の携帯電話ケースを上から触ってみました。すると、ふにゃっとした中に何もない感触が左手に伝わってきたのです。

 

「やられたー!」そう思って振り返りましたが、もう少女の姿は見えません。懸命に探しながらも、私は少女の顔をまったく覚えていないことに気づきました。だって、そんなに見ていませんから。それでも、次に会えばわかるはず。そのかすかな期待を胸に、しばらく少女を探しました。

 

数分して、ようやくそれらしい少女を見つけました。「お前、私の携帯電話を・・・」と、問い詰めようとしたところ、その少女が言いました。「私は私の携帯電話を持っているわ。見てみる?」その瞬間、もうどうにもならないと悟りました。

 

 

・スられた後ではどうにもならない

 

実は、スリは、現行犯でしかどうにもなりません。そんな当たり前のことを、まざまざと見せつけられたのです。私は、「こいつが犯人に違いない」と思いながらも、どうすることもできませんでした。

 

次の日、携帯電話会社へ連絡し、電話回線の使用をストップしてもらい、新しいSIMを発行してもらいました。その前に、警察へ連絡して、盗難届を出したことは言うまでもないことです。

 

少し使われたようですが、被害は電話機本体くらいで済みました。とは言え、当時ではかなり高い部類の電話機でしたが。

 

 

スられたら、もうどうしようもありません。スられた現場を押さえない限り、取り戻すことはおろか、犯罪者として処罰することもできません。被害に遭わないことが一番ですが、もし遭ってしまったなら、ある程度はあきらめ、被害を最小限に食い止めることが重要だと思います。